前の会社が倒産して財務整理した後、2年間のブランクがあって、それから仕事を探しはじめたのですが、職安に何回か通っているなかで、前職の経験が活かせそうな会社があるよと紹介されたのがオークラ産業でした。で、面接を受けまして、当時の社長（現・相談役の大森纊行）が私の務めていた会社のことをちょっと知っておられていて、仕事内容もマッチングするということで、雇っていただくことになりました。

前の会社では、現場から生産技術から管理職など、いろんな分野の仕事に携わっていたこともあって、入社時からずっと製品検査を担当させてもらっています。ここのメンバーは傍目ではしゃべりが少ないんですけど、みんな結構いい人ばっかりで、時々現場に行っては冗談混じりの会話を交わしたりするようになって、そもそも会社の雰囲気が家庭的だったこともあり、すぐに職場に馴染めるようになりました。

私の役割は、不良品率を理想的にはゼロにすることですが、それは現場の全員が意識的に取り組んでこそ実現できることなので、作業標準表をつくって工場のボードに貼り出すなどの工夫をしています。そういう工夫がうまくいったとき、やりがいを感じますね。この会社は定年がないので、健康で働ける限りは働くよということで、いままでいろいろ経験してきたことを、これからも活かして行きたいと思っています。