自社で機械をつくっているちょっとしたメーカーに勤めていたのですが、いわゆる人間関係がうまくいかなくなって、転職することにしたんです。当時49歳で、その年での転職は難しくて、求人があまりなくて、面接すらしてくれないという状況がつづいて何週間も過ごしたんですけど、2社だけ面接してくれて、どちらにも受かったんですが、こちらのほうが給与が良かったので、拾ってもらうことにしました。

ここに入った当初は気が張ってたのと、歳いってからの入社なんで、もう後がないと思って必死な感じでした。みんなに早くついていかんとという感じですかね。でも、人間関係が僕的には至って良好で、上の人も良くしてくれて、健康のこととか気ぃつかってくれて、山田社長みずからが年始などに手づくりの昼食のおかずをつくってくださったり、なんていうかアットホームで自然に職場に馴染めるようになりました。

仕事での目標は昔からなんですけど、仕事を速くこなすことです。この会社、仕事が結構あって途切れることなくやらせてもらっているので、実際できてるかどうかは別として、気持ち的にはそういう感覚ですね。また、もう僕らの時代じゃないと思う部分もあるんですが、若い人が入社してきたら、自分自身失敗をたくさんしてきたんで、その反省も活かして、いろんなことを伝えられるんじゃないかとも思います。